『救急戦隊ゴーゴーファイブ』は、どんな戦隊なのか。タイトルから救急車や消防車を思い浮かべたなら、まずはその方向から入って大丈夫です。1999年に始まった本作の中心にいるのは、人の命を守る仕事に就いていた巽家の五兄妹。災害を起こす敵に、救助の技術と巨大メカで立ち向かいます。
この記事では、五兄妹の役割とレスキューの見どころを、結末には踏み込まずに紹介します。久しぶりに思い出した方も、ここから作品の入口を探してみてください。
ゴーゴーファイブの基本情報
| 放送期間 | 1999年2月21日〜2000年2月6日 |
|---|---|
| 話数 | 全50話 |
| シリーズ | スーパー戦隊シリーズ第23作 |
| 制作・放送 | 東映・テレビ朝日/テレビ朝日系列 |
| 原作 | 八手三郎 |
| プロデューサー | 太田賢司、日笠淳、矢田晃一 |
| 脚本 | 武上純希、宮下隼一 ほか |
| 監督 | 小中肇、渡辺勝也 ほか |
| 音楽 | 渡辺俊幸 |
| アクション・特撮監督 | 竹田道弘/佛田洋 |
放送データ・制作情報は放送ライブラリーの第1話記録、スタッフ名は東映ビデオのDVD公式商品情報でも確認できます。監督・脚本欄は主な参加者で、全スタッフの一覧ではありません。
戦隊全体の中で探したい方は、スーパー戦隊シリーズの総合案内へ。前後の作品は1990年代のスーパー戦隊一覧からたどれます。
あらすじ:救助のプロが災魔一族に立ち向かう
舞台は1999年。地球に大災害を起こそうとする災魔一族が現れ、巽家の五兄妹は、父・巽モンド博士が開発した装備を使ってゴーゴーファイブとして活動を始めます。
敵が利用しようとする「グランドクロス」は、惑星の配列と災いを結び付けた劇中設定。現実の天文現象が災害を起こすという解説ではありません。まず押さえたいのは、災害を起こす相手に、救助を仕事にしてきた人たちが挑むという組み合わせです。
戦闘の勝ち負けに加えて、危険の中にいる人をどう助けるか。そこへ目を向けると、「救急戦隊」という名前が物語とつながって見えてきます。敵の目的と五兄妹の設定は、東映ビデオの公式あらすじを参照しました。
第1話から「倒す」と「助ける」が並んでいる
第1話の始まりにあるのは、隕石の落下と大規模な火災です。五兄妹は、最初から一か所に集まって敵を待っているわけではありません。それぞれの仕事の現場で、目の前の人を助けています。その後、隕石が怪物に変わり、父に導かれて救急戦隊として出動する。放送ライブラリーのあらすじでも、この順序を確認できます。
この順番が、作品の入口として分かりやすい。変身の力を手に入れたから救助を始めるのではなく、もともと人命を守っていた5人が、新しい脅威に向き合うために装備を使うのです。ヒーローになる前に、すでに仕事をしていた。最初の出動を観る時は、その前の姿もセットで見ておきたいところです。
災魔一族は何を狙っているのか
災魔一族は、破壊と災害をもたらす敵です。東映ビデオの公式あらすじには、大魔女グランディーヌの降臨を阻止できるかという問いも示されています。序盤では、五兄妹が何と戦うのかに加え、敵が何を実現しようとしているのかを押さえておくと、個々の戦いと大きな危機の関係を追いやすくなります。
ここでは敵側の人物が迎える結末には踏み込みません。ただ、レスキューを題材にした作品で、敵の目的が災害と破壊であることには意味があります。敵を倒せば終わり、という見方だけでは、被害を受けている人の存在がこぼれてしまう。戦闘と救助の両方を観ると、五兄妹が背負う仕事が見えてきます。
巽家の五兄妹:違う仕事を持つチーム
5人は同じ巽家の兄妹ですが、仕事は一つではありません。消防、航空、警察、救急医療。それぞれの持ち場を知ると、同じ制服で並ぶだけではないチームとして入りやすくなります。
| 人物・戦士 | 仕事の背景 | 出演者 |
|---|---|---|
| 巽マトイ/ゴーレッド | レスキュー隊隊長 | 西岡竜一朗 |
| 巽ナガレ/ゴーブルー | 科学消防班 | 谷口賢志 |
| 巽ショウ/ゴーグリーン | 消防の航空隊・ヘリコプター部隊 | 原田篤 |
| 巽ダイモン/ゴーイエロー | 警察の巡査 | 柴田賢志 |
| 巽マツリ/ゴーピンク | 救急救命士 | 坂口望二香 |
所属・役割は東映の「せんたいヒストリー」、役名と出演者の組み合わせは東映ビデオの公式表記に基づいています。表は職業の背景を簡潔にしたもので、現実の職務や救助手順を説明するものではありません。
マトイとナガレ:気合と頭脳、二つの入口
ゴーレッドのマトイは、レスキュー隊の隊長だった人物。東映の公式紹介でも、気合を重視する兄として説明されています。最初に注目したいのは、赤い戦士として前へ出る姿と、兄として弟妹に接する姿の違いです。同じ声のかけ方でも、現場を動かす言葉なのか、家族へ向けた言葉なのかで受け取り方が変わります。
ゴーブルーのナガレは、科学消防班にいた頭脳派。マトイと並べると、勢いで引っ張る人物と、知識や判断から入る人物という違いがつかみやすくなります。どちらかが正解という話ではありません。災害に向き合うチームで、異なる得意分野がどう噛み合うか。そこから二人を追うと、色や名前以外の目印を持てます。
ショウとダイモン:仕事と普段の顔の違い
ゴーグリーンのショウは、消防の航空隊でヘリコプター部隊に所属していた人物。公式紹介では、少し調子のよい性格にも触れられています。仕事だけなら頼もしそうな肩書きですが、人物の入口はそれだけではない。普段のやり取りと、仕事を担う時の顔の両方に目を向けると、プロフィールの一行からもう少し先へ進めます。
ゴーイエローのダイモンは警察の巡査で、兄たちとは職業が異なります。公式には甘えん坊な一面も紹介されています。警察官という肩書きと、兄妹の中での立場。その二つが一人の人物に重なっているところを押さえておくと、ほかの兄たちとの会話も見分けやすくなります。弟だから未熟、と先に決めてしまわず、実際にどう動くかを見ていくのがよさそうです。
マツリ:人命を守る仕事から人物を見る
ゴーピンクのマツリは、病院で救急救命士として働いていた人物です。東映の公式紹介でも、命の重みを知る優しさに触れられています。「兄たちと一緒にいる妹」という説明だけでは、彼女自身の仕事が見えなくなる。救助を題材にした戦隊だからこそ、医療に関わる背景も人物像の大事な入口になります。
まず五兄妹の一人として顔を覚え、その後で、それぞれが何を見て判断しているのかを追っていく。最初から全員の細かな設定を覚える必要はありません。誰か一人が気になったら、その人物の視点からチームを見る。それだけでも、同じ場面の中で目に入るものが変わってきます。
家族としての関係と、救助のプロとしての役割。この二つを分けて見てみるのも一つの入口です。兄として弟妹に接する時と、現場で仲間に声をかける時。その違いを追えば、人物紹介だけではつかめない距離感も探せます。
父・巽モンドと、家族が作るチーム
五兄妹の装備を開発したのは父・巽モンド博士。東映の作品紹介では、巽家は江戸時代から続く火消しの一族で、モンドが99マシンの開発に10年をかけたことも説明されています。父は、家族の外から指示を出すだけの存在ではなく、5人が戦うための装備を用意した側でもあるのです。
ここからは、作品を読むための視点です。父としてのモンドと、装備を開発する博士としてのモンドを分けて見ると、五兄妹との関係を追いやすくなります。家族だから知っている相手に、仕事の仲間としても命を預ける。その距離の近さは、初対面の5人が集まる戦隊とは違う入口です。
「家族の絆がある」で片付けず、誰が誰の言葉を受け止めるのか、意見が違う時にどう話すのかを見てみる。兄妹であることが助けになる場面もあれば、家族だから言葉が強く聞こえることもあります。どのやり取りを頼もしいと感じ、どこに引っかかるかは、観る人が自分の感覚で確かめられる部分です。
見どころは、救助の段取りと巨大メカ
変身前の仕事にも注目する
第1話では、五兄妹がそれぞれの職場で救命活動を行った後、ゴーゴーファイブとして出動します。「変身すれば強い」という入口だけでなく、変身前から人を助ける側にいることが分かる始まりです。
初めて観るなら、敵との戦いだけを待たず、5人が危険を見つけて動くところから追ってみてください。
ロボだけでなく、運ぶマシンまで見る
巨大メカの中心には、99マシンが緊急合体するビクトリーロボがあります。ブレイバーソードによる必殺技はビクトリープロミネンス。さらに、マシンを運ぶゴーライナーなど、合体に至るまでの装備も用意されています。名称・設定は東映の公式作品紹介で確認できます。
ロボの完成した姿だけでなく、マシンが出場して、戦力が現場へ届くまでを見てみる。レスキューという題材と、乗り物・巨大ロボの楽しさを一緒に追うなら、この見方が入口になります。
ビクトリーロボとゴーライナーを分けて覚える
名称が増えてくると、初めて観る人には少しややこしい。まずは、99マシンが合体した姿がビクトリーロボ、マシンを運ぶ装備がゴーライナー、と分けて押さえると整理できます。最初から全ての武器や合体名を暗記するより、戦うロボと、そこへ運ぶ仕組みを分けて見るのが近道です。
合体の瞬間に注目する楽しさと、そこへ至る乗り物の動きを追う楽しさは別にあります。巨大な戦力にも、現場へ向かう道筋がある。レスキューという題材を考えると、「何が出てくるか」だけでなく「どう届くか」へ目を向けられるところが、メカを見る時の面白い入口になります。
第12話と第20話で、メカの見方を広げる
第12話はグランドライナーの登場回。さらに第20話では、ビクトリーロボとグランドライナーの共闘が描かれます。これは東映ビデオの一挙見Blu-ray紹介でも確認できる見どころです。新しいロボが一体増えるだけでなく、複数の戦力が並ぶ場面へ進む、と目印を付けておくと中盤を追いやすくなります。
出場、合体、戦闘という流れの中で、何に一番ひかれるでしょうか。車両の動きが好きなら出場場面を、合体が好きなら組み上がる過程を、ロボ同士の組み合わせが気になるなら共闘を。メカが多い作品でも、好きな部分から入れば、名前を覚えること自体が目的にならずに済みます。
初心者は第1話から。注目するならこの3つ
本作単独の入口は第1話から順番に観ること。前作の知識より、まず五兄妹と災魔一族の関係を押さえるのが近道です。最終回の内容を先に調べる必要はありません。
- 第1話「救急戦士!起つ」:五兄妹の救命活動と、ゴーゴーファイブとしての始動。
- 第12話「決死の新連結合体」:グランドライナーが登場。巨大メカが気になる方の目印に。
- 第20話「不滅の救急魂」:中盤の見どころを探す際の目印。ただし、ここだけを先に観るより、人物関係を追ってから進む方が分かりやすい構成です。
この3話は、東映ビデオ「スーパー戦隊一挙見Blu-ray」にも収録されているエピソードです。まず注目する回の目印として挙げました。
3話は目印。飛ばし観の推奨ではありません
この3話を挙げたのは、全50話の中で何に注目して進めばよいかを示すためです。第1話で仕事と人物の入口を知り、第12話で巨大メカの広がりを、第20話で共闘を見る。その間の兄妹のやり取りも、後の場面を受け取るための材料になります。
一挙見Blu-rayは、選ばれたエピソードを収録した商品で、ゴーゴーファイブ全50話が入っているわけではありません。全編を観たい場合は、収録範囲を確認して選んでください。作品の雰囲気を確かめることと、物語を通して観ることでは、欲しいものが違います。ここは混同しない方が選びやすいところです。
向いていそうな人と、先に知っておきたいこと
まず合いそうなのは、ヒーローが何を仕事にしているかに興味がある人。次に、家族の距離感を持ったチームを観たい人。そして、乗り物から巨大ロボへつながる場面が好きな人です。同じ作品でも、人物から入るか、仕事から入るか、メカから入るかで、続きを観たくなるきっかけは違ってきます。
一方で、レスキューという題材には、人が危険にさらされる場面も含まれます。明るいヒーローの姿だけを期待している場合は、第1話の災害描写で印象が変わるかもしれません。「子ども向けだから軽い」とも、「救助がテーマだから全編が重い」とも決めず、まず実際のテンポと描写を確かめるのがよいと思います。
職業ヒーロー、兄妹のチーム、レスキュー車両や大型メカが気になる方は、まず序盤で相性を確かめてみてください。災害や危険にさらされる人の描写もあるため、小さなお子さんと観る場合は、年齢だけで「大丈夫」と決めずに内容を確認すると選びやすくなります。
テレビ本編を気に入ったら、関連映像作品へ
本編以外には、オリジナルビデオ『救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士』(1999年制作)と『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』(2000年制作)があります。また、翌年の戦隊との共演作として『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』(2001年制作)もあります。これらの作品名と制作年は、東映ビデオのスーパー戦隊DVDソフトガイドで確認できます。
ただし、未視聴の入口をいきなり共演作品にする必要はありません。まずテレビ本編で巽家の5人に慣れ、もっと観たいと思ったら本編以外の作品へ進む。相手の戦隊にも興味がわいたら、その個別記事へ寄り道する。人物を知ってから共演を見ると、同じチームが別の相手と並ぶ面白さを探しやすくなります。
この案内は、関連作品を知るためのものです。テレビ版のどの話の間に入れるべきかという厳密な時系列や、配信サービスでの現在の取扱いまでは断定していません。公開年・制作年と劇中の出来事の順番も別です。まずは本編を軸にして、視聴範囲に合う作品を選んでください。
次に読む戦隊:仕事・年代から選ぶ
「人を守る仕事」のチームを読み比べるなら、『特捜戦隊デカレンジャー』の解説へ。こちらは宇宙警察の刑事たちの物語。救助と捜査で、ヒーローが現場ですることの違いを比べられます。
1999年の前後へ進むなら、前年の『星獣戦隊ギンガマン』と、翌年の『未来戦隊タイムレンジャー』。自然の力を持つ戦士、未来から来た仲間という異なる入口を探せます。リンク先の個別解説には終盤のネタバレも含まれます。
他の作風も比べてから決めたい方は、おすすめスーパー戦隊ランキングBEST10へ。職業や人物関係、明るい冒険など、好みに合う入口を探せます。
年代順と、好み順。二つの探し方がある
ゴーゴーファイブの次に何を観るかは、放送順だけで決めなくても大丈夫です。1990年代末から2000年への変化を追いたいならギンガマンとタイムレンジャーへ。仕事を持ったヒーローの違いが気になるならデカレンジャーへ。年代をそろえるか、気になった題材をそろえるかで、関連記事の使い方も変わります。
たとえば、デカレンジャーでは刑事の捜査が物語の入口になります。ゴーゴーファイブで救助の現場に目を向けた後なら、人を守るという共通点だけでなく、そのために何をするチームなのかという違いも探せます。似た肩書きで一括りにせず、仕事の中身から比べると、次の作品を選ぶ理由がはっきりします。
まとめ:戦う場面と、助ける場面をセットで観る
ゴーゴーファイブを観始める時の目印は、五兄妹の職業、家族としての関係、そして救助のためのマシン。設定を全部覚えるより、誰を助けるために、5人がどう動くかを追ってみてください。
まずは第1話。人物が気になったら兄妹のやり取りを、メカが気になったら出場と合体を。自分が続きを観たくなるところを見つけながら進める作品紹介として、ここを入口にしてもらえればと思います。

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