
こんにちは、
シン・たくちゃんブログ
総監督のたくちゃんです。
さて、第6回となる今回は――
ミニッツライナー
内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹の本格登場!矢口に忠告する。
今回の見どころまとめ
- 矢口、副官として孤軍奮闘!
- 赤坂補佐官の“リアリスト”ぶりが炸裂!
- 「体温100℃の生物はいない」説へのツッコミも!
常識は、非常事態では役に立たないことがある。
巨大生物の存在を訴える矢口の発言が、
次々と退けられるこの場面。
“100℃の体温を持つ生物などいない”
という柳原の発言は、理屈としては正しいが、
それだけで真実には届かない。
本作のテーマでもある「前例なき危機に、
どう向き合うか」が、
ここからより深く描かれていきます。
政府関係者は、常識と手続きに縛られている。
この1分では、
矢口がネット動画からの情報をもとに
「巨大生物の可能性」を進言。
しかしその発言は、
河野総務大臣によって一蹴され、
柳原(防衛担当)からは
「体温100℃なんてありえない」
と突っぱねられてしまいます。
ここで初めて、
赤坂補佐官が本格登場。
彼は矢口に対してこう忠告します。
「総理レクはあらかじめ結論が
決まっている既定路線だ。」
「やんちゃもいいが、
お前を推した長官のお立場も考えろ」
後に矢口は「政界には敵か味方かしかいない。シンプルだ。」と語っていますが、
これらの赤坂の台詞は彼が
矢口の味方であることを象徴しています。
- 矢口のやんちゃなところは良いところだと認めている。
- 赤坂が敵だとしたら忠告せずに矢口の自滅を狙うはず。
と明確な説明はされていませんが
作中で与えられた情報から推測することができます
具体例:「100℃の体温生物」は実在しないが…
確かに、
常に体温が100℃を超える生物は
存在しません。
けれど、「ミイデラゴミムシ」という昆虫は、
身を守るために
100℃以上の高温ガスを放つ
ことが知られています。
つまり、
生物の生理現象と“100℃”という数字は、
まったく無縁とは言い切れない。
この事実は、
矢口の主張に少なからぬ説得力を与えます。
にもかかわらず、
会議では「海底火山の噴火」という
無難な答えに落ち着いてしまう。
形式的な意思決定が、
現実を取り逃がす典型例です。
【人物紹介】赤坂秀樹とは?
内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)。
演じるのは竹野内豊。
劇中では現実主義的な助言を重ね、
終始“ブレない補佐官”として描かれます。
その姿勢は一貫して冷静で、
矢口とは正反対の価値観を持つ存在です。
理想的な思想を持つ矢口に対して
現実的な視点を持つ赤坂というステレオタイプな人物関係は、
専門用語が早口でテンポよく繰り出され
とっつきにくい本作を見やすくする作用を担っています。
また、赤いネクタイの矢口に対して、
青いネクタイの赤坂というビジュアルの違いも
2人の対立軸を明確にしています。
【参考文献】
- 内閣総理大臣補佐官 – Wikipedia
- ミイデラゴミムシ – Wikipedia
- 『シン・ゴジラ機密研究読本』 – 富士見書房
- 『ホビージャパンMOOK 789』 – HobbyJAPAN
- 『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』 – 株式会社カラー
次回予告|【第7回】形式的会議開始…なぜ途中に「中略」が入ったのか?
→ 会議シーンに突然表示される
【中略】という字幕の意味とは?
→ 政府の意思決定プロセスを
“見せない”演出の巧みさに迫ります。
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